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機関車故障により救援される102列車 急行「銀河」

未明に機関車故障により東海道本線 用宗~安倍川間で動けなくなってしまった、102列車 急行「銀河」。静岡貨物駅に居たJR貨物のEF65 1050[新]を使って救援を行い、乗客55名を静岡駅で降車(新幹線振替)させた後、車両は草薙駅まで牽引された。

この日、朝のニュースでは東海道本線遅延のテロップが流れていた。何やらただならぬ気配を感じた私は通学鞄にカメラを入れて、そそくさと自宅を出発した。人が溢れる駅ホームに着くと、その横を寝台特急「出雲」、寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」が続けざまに駆け抜けて行った。後続の普通列車は人が多くて積み残されてしまい、さらに後続の普通列車に乗車し高校へと向かうことに。この時、未だ遅延の詳細が把握できていなかった私は、息苦しい車内でアナウンスに耳を傾けていた。
「本日、用宗~静岡間の寝台列車の車両故障により、列車遅れましてご迷惑をおかけしました」
このアナウンスで寝台急行「銀河」の故障を確信した私は、潰されそうな車内でケータイを使って情報収集を始めた。静岡駅へ着くと多くの乗客が降りて余裕ができたため、先頭かぶりつきポジションへ移動。静岡貨物駅を通過したところで、ようやく遠く先の草薙駅中線に青い車体を確認したのだった。すでに定刻までには高校に着けないのだからと草薙駅で下車し撮影を始めたが、あまりに遅刻しすぎることにも罪悪感を感じ、後続の普通列車で登校した。

この後、故障したEF65 1113[田]はEF64 2[静]に牽かれて静岡車両区に入区し、翌17日にEF65 1110[田]の牽引で田端へと帰区した。一方、客車はEF65 1111[田]により同日中に品川へ回送された。また、この機関車故障により、同日東京発の101列車 急行「銀河」は“レインボー釜”のEF65 1118[田]が牽引することとなった。