RAILSIDE WORKS

夏空、磐梯山、583系。

夏らしい青空の下、磐梯山を横目に583系 快速「あいづ」が駆けて行った。少し前まで磐梯山を覆っていた雲は列車通過までに少しずつ抜けてくれたけど、山頂だけ少し隠れてしまった…これも夏空らしくて良いかな。

この日は郡山の宿を朝5時に出発し、始発列車に乗って翁島駅で下車。同じ列車からは12名の撮影者が下車したが、この撮影地を選んだのは私だけだった。目前には美しい磐梯山。カメラのすぐ後ろには木陰があり、長時間の撮影にはピッタリ。そして、とても広いこの場所では、続々と集まってくる撮影者も皆が思い思いのアングルで撮影でき、終始まったりとした空気が流れていた。

居心地の良いこのような場所で、集まった同志と雑談しながら、1本の列車を撮るために何時間も待つ。隣にやってきたオヤジさんが面白い方で、そんな様子を「テツ(鉄道撮影)は究極のリゾートだ」と表現していたのが印象的だった。マナーの悪化ばかりが目立つ最近だけど「究極のリゾート」と言える文化がいつまでも残ってくれると良いなぁ、と感じたひとときだった。