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802円航空券で熊本・鹿児島の旅 ~2日目~

2017年5月、Jetstarのセールで入手した802円航空券を使い、2泊3日で熊本・鹿児島を旅してきました。
1日目は熊本市内を散策し、今日は2日目。肥薩線で鹿児島を目指します。

起床~熊本駅へ

朝6時半起床。
さっと風呂に入り、昨晩の宿「ジーアールホテル銀座通」を出発。
市電を待っていると、なんだかすごい車両が来た!まるで“ななつ星”みたい。
後から調べてみると、熊本市電開業90周年記念事業の一環で製造された“COCORO”なる車両らしい。デザイナーは案の定、水戸岡さんだ。
通勤客が多いので車内は撮影しなかったが、車内も昨日乗った普通の車両と比べるとかなりオシャレだった。

0803AB“COCORO”

0803AB“COCORO”

花畑町751-(熊本市電A系統 44レ)-熊本駅前806

熊本駅に到着後、みどりの窓口で特急「いさぶろう1号」の指定席特急券を購入。
昨晩、宿で旅の計画を練った結果、今日は肥薩線に乗って鹿児島へ、明日は肥薩おれんじ鉄道に乗って熊本へ戻ることにした。
朝ごはんは駅構内の喫茶店「弘乳舎」さんで。これで200円は安いなぁ!
だけど思ったより時間が掛かってしまい、急いで食べ終わったのは列車発車4分前!
この旅、ところどころで妙にバタバタする…なんとかなっているから良いけれど。

モーニング 200円@弘乳舎

モーニング 200円@弘乳舎

特急「いさぶろう」で初夏の球磨川を行く

ホームへ上がると特急「いさぶろう1号」が入線済み。
平日ということもあって乗客はまばら。ボックス席を独り占めすることができた!

特急「いさぶろう1号」

特急「いさぶろう1号」

特急「いさぶろう」の車内

特急「いさぶろう」の車内。乗客はまばらだった。

熊本831-(鹿児島本線・肥薩線 1091D)-人吉1001

定刻に発車すると、八代駅までまずは鹿児島本線を下る。
途中、熊本総合車両所でフリーゲージトレインを発見!生で見るのはこれが初めて。最近、この手の車両に疎くなってしまった…

フリーゲージトレイン(3次車)

熊本総合車両所で、フリーゲージトレイン(3次車)を発見!

八代駅を越えると球磨川沿いを走る肥薩線へ入る。
車窓は一気に変わり、窓を開けると、涼しく心地よい風が吹き込んできた。

肥薩線の車窓_1

肥薩線に入ると、窓の外にはエメラルドグリーンの球磨川が広がる

初夏の爽やかな陽気、そして雲一つない青空!そして、横を流れる美しい川。
こういう車窓が自分は一番好きだ。数年前に青春18きっぷで乗車した高山本線もこんな感じの風景だった。
この日に旅を設定したことも、会社をお休みさせてもらえたことも、本当に良かった。

肥薩線の車窓_2

次回は「SL人吉」に乗ってこのアングルで撮ってみたい。

10時01分、人吉駅着。
時間もあるのでここで途中下車して、次の「いさぶろう3号」まで約3時間、街歩きをすることに。

人吉を散策

ネットで人吉の見どころを調べてみたところ「新温泉」なる古き良き銭湯があるらしいのだが、営業開始を待っていると次の列車に間に合わない。そして、その他の見どころはあまり見つからない…。
そんなときは観光案内所を訪ねるのが一番だ。早速オススメのスポットを聞いてみると、ほかにも共同浴場がいくつかあるとのこと。また、そのほかの見どころも丁寧に説明していただけたので、さっそく出発!

人吉駅

人吉駅。ここから約3時間の散策を開始。

人吉橋

さっきまで列車で何度か渡った球磨川を、今度は歩いて渡る。

人吉市役所

人吉市役所。歴史を感じるこの建物も、地震の影響で立入禁止となっていた。

途中コンビニでタオルを調達しつつ、やってきたのがここ「人吉温泉 元湯」。入浴料は200円と激安!

人吉温泉 元湯

人吉温泉 元湯

番台さんにお金を払うと「石鹸はナカですけど、大丈夫ですか?」と聞かれた。
(にあるなら別に良いけど…というか、石鹸無いって聞いてたんだけどなぁ…)
と若干混乱したところで、はっと気づいた。
「ナカ」って「無か」ということか!あぁ…ここは九州だ!

ちょうど前のお客さんが帰っていったところで、男湯は貸し切り状態に。写真撮影は快くOKしてくださった。

人吉温泉 元湯の男湯

浴場はシンプルな作り。年代を感じるが、隅々まで清掃が行き届いていた。

人吉温泉 元湯の蛇口

蛇口の「昔ながら」感がすごい

熱くもなくぬるくもない、ちょうど良いお湯で、気が付けば1時間ほど経過していた。
牛乳を飲み、番台さんと他愛ない話をして、温泉を後にした。

人吉温泉 元湯で牛乳を飲む

小さな共同浴場ながら、ちゃんと牛乳も売ってます。

まだまだ時間が余っているので、観光案内所で教えてもらった見どころをいくつか巡ってみた。
共同浴場から徒歩5分ぐらいのところにある人吉城跡公園へ。

人吉城跡

人吉城跡

人吉城跡から、人吉市内を望む

人吉城跡から、人吉市内を望む

その後、駅に戻る途中に青井阿蘇神社へ。国宝に指定されているそう。
あまり神社には興味がないので、さくっと通り抜けておしまい(笑)

青井阿蘇神社

青井阿蘇神社

日本三大車窓 肥薩線“矢岳越え”

人吉散策を終えて駅に戻ると、「いさぶろう」と「やませみ・かわせみ」が並んでいた。

「いさぶろう」と「やませみ・かわせみ」

人吉駅にて、「いさぶろう」と「やませみ・かわせみ」。

「やませみ・かわせみ」はまたの機会に乗ることとして、引き続き「いさぶろう3号」に乗車。
ここから先は普通列車扱いのため、指定席券のみ購入。今度もまたボックス席独占!
ちょっと遅いお昼ご飯に、駅前のお弁当屋さんで買っておいた「栗めし」をいただきながら、いざ出発!

栗めし

栗めし 1,100円

人吉1322-(肥薩線 1293D)-吉松1448

列車はエンジン全開で坂道を駆け上がり、大畑駅へ。
観光列車ということもあって、ところどころ、車内放送で車窓や駅のガイドが入るのがありがたい。各駅の停車時間も長め。

大畑駅

大畑駅。いつからか訪れた人が名刺を残すようになったそう。

大畑駅のスイッチバック

大畑駅のスイッチバック。ループ線とスイッチバックを両方持つのはここが日本唯一だそう。

「いさぶろう」車内のフリースペース

「いさぶろう」車内のフリースペース。窓が大きく、森の中を駆け抜けてる感がすごい!

矢岳の峠にて

矢岳の峠を越えたあたりで一時停車。ここが日本三大車窓の一つだそう。

峠を越えるとあとは下るのみ。
14時48分、終点の吉松駅に到着。

吉松駅

ここで次の普通列車まで約1時間の空き時間。しかし…

吉松駅前

駅前…なにもない…

駅前の観光地案内看板を観ると、日本疏水100選の一つ「筒羽野の疏水」が近い。この辺りは湧水町という地名らしく、綺麗な水が豊かなのだろう。が、徒歩で片道約40分ほどかかるため、断念…
駅前の日陰でノートPCを開き、今夜の宿と鹿児島の美味しいご飯をリサーチして時間を潰した。

吉松駅前のC55型蒸気機関車

駅前には、かつて肥薩線を走っていたというC55型蒸気機関車が展示されていた

吉松1543-(肥薩線 4233D)-隼人1635/1701-(日豊本線 6955M)-鹿児島中央1741

吉松から隼人へ向かい、ここで日豊本線に乗り換え。まもなく進行方向左手に桜島が見えてきた。鹿児島感が一気に高まる!今日は本当に良い景色ばかり見ているなぁ。
列車に揺られている間、駅で貰った冊子を眺めていると、鹿児島市内に桜島を眺めながら入れる温泉があるという。
この日の鹿児島市の日没は19時10分。到着後1時間半もあるので、明るいうちに行けそうだ!

旅のバイブル

今回の旅のバイブル(駅で配布されている冊子)。観光ガイドよりも細かい情報があるので頼りになる

鹿児島市内

鹿児島中央駅に着いて東口へ。なんだかすごい賑やか。

鹿児島中央駅

鹿児島中央駅。世界の食の祭典「おりんぱく」なるイベントが行われていた。

調べた情報によると17時50分に温泉に向かうシャトルバスがあるはずだけど…見つからない。
慌ててスマホで乗り場を調べると、今いる場所とは逆の西口と判明。発車まで残り2分、全力で走る!(この旅で3回目)

城山観光ホテルシャトルバス

無事、城山観光ホテルシャトルバスに乗車。鹿児島の中心部を進み、ホテルへ向かう。

鹿児島中央駅(西口)1750-(城山観光ホテル巡回バス)-城山観光ホテル1825

約35分で温泉のある「城山観光ホテル」に到着。
温泉に入る前に、すぐ傍にある「城山公園展望台」を訪れてみることに。

城山公園展望台へ向かう通路

展望台へ向かう通路。人がいない…

城山公園展望台売店

「水素水」の裏に見える「さつまあげ」の文字…鹿児島名物も水素水ブームに負けたのだろうか。

歩くこと5分で展望台に到着。
少し薄い西日に染まる、雄大な桜島を眺めることができた。

城山公園展望台

鹿児島の街と、桜島

さて、お次は目的の温泉!
城山観光ホテル「さつま乃湯」に日帰り入浴。JR券を提示で入浴料半額(1,150円)となった!

温泉は撮影することができなかったが、“かなり”気に入った!
露天風呂からはさっきの展望台同様に桜島を望むことができる。徐々に薄暗くなる空と淡くなる島の姿は、ずっと見ていられる光景だった。
そして泉質!肌がぬるぬるとして気持ちよい!
あまりの気持ち良さに、気づいたら1時間近く入浴していた…
次来る機会があったら、城山観光ホテルに宿泊したいと思うほどに気に入った温泉だった。

城山観光ホテル

数々の認定を受けている温泉宿だった

大満足でシャトルバスに乗り、鹿児島中央駅へ戻る。

城山観光ホテル1955-(城山観光ホテル巡回バス)-鹿児島中央駅(西口)2020

鹿児島中央駅

鹿児島中央駅の駅ビル。かなりオシャレ。

夕飯は鹿児島名物の黒豚のとんかつを食べようと、鹿児島中央駅から徒歩約10分の「黒かつ亭」を訪れた。
人気No.1だという「上ロースかつ定食」を注文。これまた旨い!!
肉が甘くって、ソースはほぼ掛けずに食べてしまった。

黒かつ亭

黒かつ亭

上ロースかつ定食@黒かつ亭

上ロースかつ定食(1,560円)@黒かつ亭。ご飯・キャベツはお代わり自由

大満足でお店を後にし、本日の宿「アパホテル<鹿児島中央駅前>」へ。
一人旅には丁度良い安定のクオリティ・安定の価格でこちらも満足。

朝から晩まで充実した一日だった。
明日は最終日、肥薩おれんじ鉄道に乗って熊本へ戻ります。

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