555円航空券で秋の道東巡り~3日目~
昨年10月の987円航空券で行く長崎・五島列島旅行以来、1年ぶりとなる格安航空券セールでの旅行。今回は春秋航空の“5周年アニバーサリーセール”第一弾として売り出された国内便555円航空券を使って、秋の北海道・道東を巡った。
1日目は層雲峡観光をして網走まで、2日目はサロマ湖と知床を観光、そして今日3日目は屈斜路湖から足寄町を経由して新千歳空港へと戻ります。
硫黄山(アトサヌプリ)
2019年10月10日、屈斜路湖畔の川湯温泉で迎えた、この旅3日目の朝。この日の天気予報は出発前から変わらず快晴。窓の外を見ると、確かに3日間の中で一番安定した快晴の空が広がっていた!
サッと温泉に入って体を温め、朝7時には宿を出発。まずはすぐ近くにある硫黄山(アトサヌプリ)へ行ってみた。
真っ裸の山肌からは蒸気がモクモク。近づいていくと鮮やかな硫黄の隙間からゴーゴーと音が響いている。どこかで生卵買って持ってくれば良かったなぁ(笑)
神の子池
硫黄山(アトサヌプリ)の後は、摩周湖の北に位置する“神の子池”を見に行くことに。この辺りは東西に伸びる道路がないため、直線距離では約10kmなのに道のりだと約35kmの遠回りに…。
道道1115号から林の中へ入っていくと、舗装はされていないもののそれなりに整備された林道が続き、その先に駐車場が設けられていた。インターネットで拡散され有名になり、整備したのだろう。
林の中に現れた池は、エメラルドグリーンに澄んでいて美しかった。ちょっと、静岡県の柿田川湧水群に似ている。
キンムトー(沼湯)
神の子池を見た後は再び屈斜路湖方面に戻ったのだが、途中、硫黄山の南側の“池の湯林道”を経由して“キンムトー”と呼ばれる秘境の沼を訪れてみることにした。
慎重に車を走らせながら林道を約5km進むと、“キンムトー”の看板が現れる。ここから先は約10分歩かなくてはならない。車から降りると辺りは静かで、熊でも現れそうな雰囲気だ。昨日、知床五湖で受けたレクチャーのとおり、後輩と2人、手を叩いたり声を出しながら進んでいくと、突如、視界がパッと開けた!キンムトーだ。
水面は泥っぽく濁っていたが、手前の白樺と奥の森が良いアクセントとなり、秘境感がすごかった。聞こえるのは鳥のさえずりと風が揺らす木の葉の音だけ。ずっと居たくなるような場所だった。
コタン温泉で白鳥と混浴
キンムトーから林道を西に進むと、屈斜路湖畔に出る。少し南下したところにあるのが“コタン温泉”だ。屈斜路湖を一望できる無料の露天風呂。ここも6年半前に訪れたお気に入りポイント!
適度な湯加減と、ほのかに香るコールタールの匂いが懐かしい。平日の午前中ということもあって、他に訪れる人もなく独占…と思いきや…
白鳥の親子が温泉の前まで来て一休み(笑)素敵な混浴になった。
エゾシカバーカー
ここまでのんびりと観光して、気づけば朝10時。夕方には新千歳を発たなければならないので、少し急ぎ目に最後の目的地“オンネトー”を目指し、国道241・240号線を西へ進む。
途中、 道の駅 摩周温泉に立ち寄ってちょっと遅めの朝飯に“エゾシカバーガー”を買ってみた。あっさりしていて美味しい!
オンネトー
いよいよ最後の目的地、“オンネトー”へ。この旅は湖ばっかり巡ってる(笑)さすがに観光地ということもあって、平日ではあるが駐車場がちょうど満車になるくらいの人出。
車を降りると目の前に見えたのは、快晴の空・紅葉・そして水面に映る雌阿寒岳と阿寒富士!すべてが揃った絶景!ずっと見ていたい眺めだった。
インデアンカレー
この旅で観たかった景色はこれでおしまい、あとは新千歳空港に向けて無事帰るのみ。途中、同行する後輩のオススメで、帯広のソウルフード“カレーショップ インデアン”で昼食をとることに。
友人曰く“ツウな頼み方”で「インデアンカツ」をいただく。ルーが濃厚で旨いなぁ!近所にあったら毎週行きたいカレーだ。
このあとは引き続き道東自動車道を西に進み、17時25分、春秋航空IJ834便に乗って成田空港へ。天気に振り回されたものの、結果的には非常に満足度の高い旅になった。
交通費まとめ
後輩と2人旅なので、道内の移動は1人あたりの金額。自宅から成田空港までの交通費を除いて、3日間で約21,000円。当初計画していたJRの“秋の乗り放題パス”は使えなかったけれど、鉄道では行けない場所も沢山巡れたので良かったかな。
春秋航空 | 成田空港~新千歳空港 | ¥1,805 |
タイムズカーレンタル | コンパクトカー(2.5日) | ¥5,770 |
NEXCO東日本 | 道央道・道東道ほか | ¥6,320 |
ガソリン | 77.62L | ¥5,585 |
春秋航空 | 新千歳空港~成田空港 | ¥1,805 |
合計 | ¥21,285 |
555円航空券で秋の道東巡り~2日目~
昨年10月の987円航空券で行く長崎・五島列島旅行以来、1年ぶりとなる格安航空券セールでの旅行。今回は春秋航空の“5周年アニバーサリーセール”第一弾として売り出された国内便555円航空券を使って、秋の北海道・道東を巡った。
1日目は層雲峡観光をして網走まで、2日目の今日はサロマ湖と知床を観光します!
サロマ湖・キムアネップ岬で日の出を拝む
2019年10月9日、早朝3時半。眠気をこらえて宿のカーテンを開けると、未だ真っ暗な空にポツポツと星が見える。昨晩調べた天気予報のとおり、今日は快晴になりそうだ!せっかくなので、網走から約50km北西へ進み、サロマ湖で日の出を拝むことに。
さっと風呂に入って早朝4時半に宿を発ち、サロマ湖周辺をウロウロしながら“キムアネップ岬”なる場所に辿り着くとちょうど日の出の時刻。湖の向こうから、美しい朝陽が昇ってきた!
世界自然遺産、知床へ
キムアネップ岬で日の出を迎えた後は、いよいよ、約130km西の知床へ!北海道内の移動は、いちいち距離が長い…(笑)
朝9時、知床五湖フィールドハウスに到着。この時期は高架木道・地上遊歩道ともに歩けるシーズンだったので、まずは高架木道を歩いて一湖を目指す。風が強い…。
続いて、二~五湖を巡ることのできる地上遊歩道の散策。地上遊歩道に入るにはフィールドハウスで有料のレクチャーを受けなければならない。熊が好む食べ物を持ち歩かないことや、熊が出た際の対処法についてレクチャーを受け、いざ地上遊歩道へ!残念ながら、この日は工事により二湖周辺しか歩けなかった。
この頃になると、さっきまでの快晴が嘘のように、上空はあっという間に厚い雲に覆われてしまい、ポツポツと雨まで降りだした。そして散策を終える頃には土砂降り雨になってしまい、慌てて車へ避難。せっかく知床まで来たのに、晴れ間は一瞬でおしまいか…。
11時、予定よりも早いランチにしようと車を走らせると、上空の雲があっという間に消えていき、再び快晴に。今日の天気はなんなんだ(笑)
こんなに目まぐるしく天気が変わる状況なので、次、いつまた雲に覆われるかわからない不安が募り、今のうちに景色を堪能しなければという衝動に駆られる。ランチは後回しにして、知床峠へと急ぐ。
さらに、さっき厚い雲の下を歩いた地上遊歩道のリベンジもしたくなってくる(笑)あまり乗り気でない後輩を説得し、もう一度、知床五湖フィールドハウスへ戻る。さっき来たばかりなので、駐車料金やレクチャー料金の再徴収はなし。ありがたい。
ウトロ漁港でサケ三食丼
天気に振り回され知床周辺を行ったり来たりしてしまい、13時を過ぎてようやくランチ。ウトロ漁協婦人部食堂でサケ三食丼をオーダー。サケの“漬け”って食べたことなかったけれど、めちゃ旨かった!
羅臼から屈斜路湖方面へ
ランチ後、再び知床峠を越えて羅臼町へ入り、ここから斜里岳の南側を経由して今日の宿、屈斜路湖畔の川湯温泉を目指す。
道道975号に入り格子状防風林の中を延々走っていると、“開陽台”なる展望台を見つけたので休憩がてら立ち寄ってみることに。
6年半ぶりの屈斜路湖・川湯温泉
開陽台からさらに1時間半、ようやく今日の目的地である川湯温泉に近づいてきた。ここ川湯温泉は、かつて2013年3月にも訪れた地。泉質や温度が好きで、また来たいと思っていた場所。
この日は「KKRかわゆ」にチェックインし、近所の居酒屋さん「いなか家 源平」さんで夕食。じゃがいもコロッケ美味しかったなぁ!
いよいよ明日は最終日、天気予報は引き続きの快晴!
道東の美しい景色を堪能して、東京へ戻る。
3日目へつづく
555円航空券で秋の道東巡り~1日目~
昨年10月の987円航空券で行く長崎・五島列島旅行以来、1年ぶりとなる格安航空券セールでの旅行。今回は春秋航空の“5周年アニバーサリーセール”第一弾として売り出された国内便555円航空券を使って、秋の北海道・道東を巡った。
土砂降りの明治神宮で、航空券争奪戦
2019年8月1日、私用で会社をお休みして渋谷・新宿界隈をウロウロしていた私。明治神宮の辺りをお散歩していると、ゲリラ豪雨に遭遇してしまった。明治神宮敷地内に雨宿りできる狭いスペースを見つけ雨が止むのを待ちながらふと時計を見ると、まもなく正午。慌ててスマホで航空券争奪戦に参加!アクセス集中で502エラーが多発するも、なんとか、お目当ての新千歳便555円航空券を往復ともにゲット!
今回の私の狙いは、格安航空券にJRの“秋の乗り放題パス”を組み合わせることでおトクに道東方面を巡ることだった。しかしながら、格安航空券をゲットした後、8月下旬にJR各社が発表したニュースリリースを見てガッカリ…。 “秋の乗り放題パス” 利用可能期間が例年より1週間後ろ倒しとなっており、今回の旅行では使えないことが発覚。航空券を放棄することも考えたが、せっかくなので、道内全行程をレンタカー利用で巡ることにした。
徹夜で、朝の成田空港へ
2019年10月8日、いよいよ旅の初日。なのに全くテンションが上がらない私…。それもそのはず、この時期の私は疲れに疲れ切っていた。“MBS音祭2019”を観賞した大阪から夜行バスで帰宅したのが前日早朝、会社では仕事が山積みで帰宅したのは24時過ぎ。慌てて荷支度をしていたらあっという間に朝になってしまった。加えて、外は雨がシトシト。天気予報を見ると、北海道内にも雨マークがずらりと並んでいる。
早朝6時半、 眠さとテンションの低さでほとんど記憶がないまま成田空港第3ターミナルに到着。ぶっ倒れそう…ここまで辿り着いた自分を褒めたい。そして7時10分、IJ831便は定刻で成田空港を出発。機内ではほとんど寝ていたと思う。
北海道は寒かった…
朝9時過ぎ、予定通りに新千歳空港に着陸。外は相変わらずの雨模様。加えてちょっと寒い!ここで、予めレンタカーを手配してもらっていた札幌勤務の会社後輩と合流し、一路、道東を目指す。彼はこの旅の同行者、わざわざ有休を取って同行してくれた。ありがたい!私は徹夜なので、この日の運転はすべて後輩にお任せ。
正午を過ぎた頃、愛川上山ICで高速を降りて、近くの定食屋さん「山の食房」で昼食。ここ愛別町はきのこが特産品だということで、お店の看板メニュー“きのこラーメン”と“あいべつきのこ丼”をいただく。歯ごたえのある舞茸がたっぷり入って旨かった!
層雲峡で、日本一早い紅葉を楽しむ
美味しい昼飯を食べてリフレッシュした後は、すぐ近くの層雲峡を目指す。ここは日本一早い紅葉で知られる場所で、紅葉前線予報によるとこの時期は見ごろの一歩手前といった感じ。期待できそうだ!
層雲峡に近づくにつれて雨は止み、ついに青空まで顔を出し始めた。あぁ、やっぱり来て良かったかも!
せっかくなので、層雲峡・黒岳ロープウェイに乗って紅葉を俯瞰してみることに。残念ながらこの頃には、空は再び雲に覆われ雨も降り出してしまった。
国道39号線を網走へ
層雲峡観光のあとは引き続き国道39号線を東へ進む。この日の終着地である網走に着いたのは17時半過ぎ、もう辺りは真っ暗だった。
この日の宿「ドーミーイン網走」にチェックインしてから、近くの居酒屋「きた鳥」さんで一杯。メンメ(キンキ)の開きが脂のってて美味しかったー!
宿に戻り翌日の天気予報を見ると、昨日までの予報から一転、快晴の予感!
2日目へつづく
802円航空券で熊本・鹿児島の旅 ~3日目~
2017年5月、Jetstarのセールで入手した802円航空券を使い、2泊3日で熊本・鹿児島を旅してきました。
1日目は熊本市内を散策、2日目は肥薩線を移動しながら人吉・鹿児島市内を観光。最終日の今日は、肥薩おれんじ鉄道経由で熊本に戻るルート。
時間は割とあるが、途中どこで降りるかは何も決まっていない…
鹿児島中央駅でひと悶着…
昨日、熊本駅で購入した乗車券は、2日間有効の「熊本⇒(鹿)川内」(経由:鹿児島線・肥薩・日豊・鹿児島線)。この乗車券を使い、途中下車をしながら鹿児島中央駅までやってきた。そして、このあとも引き続き川内駅まではこの乗車券を使うことができる。
そこで、その先、川内駅から肥薩おれんじ鉄道経由で熊本駅に戻る乗車券を購入するため、鹿児島中央駅みどりの窓口へ。しかし、これが思わぬトラブルとなってしまう…。
川内~八代間は第三セクターである肥薩おれんじ鉄道となるために注意が必要である。事前にネットで調べた限りでは川内~八代~熊本の連絡乗車券の発券は可能であり、かつ、合計で合計101営業キロを超えれば途中下車が可能である、というのが私の認識だった。
…が、窓口の若い駅員さんに確認をすると顔をしかめてしまい「恐らくその区間では発券できず、途中下車もNG」とのこと。厳密なルールは駅員さんも把握していなかったため色々な資料を確認して頂いたのだが、なかなか答えに辿り着かない。
気付けば15分が経過…電車に乗る前に売店でさつま揚げを買いたかったので、とりあえず手持ちの乗車券で川内駅まで行く旨を伝えたのだが、駅員さんも引けなくなってしまったのか「もう少し調べさせて欲しい」という。
そして、ついに乗車予定の列車が出発する5分前。調べた結果をスマホか川内駅に連絡してくれるというので、電話番号を伝えてみどりの窓口を後にした。
ここからが大急ぎ!(この旅で4回目)
駅売店で売っているさつま揚げを、値段もメニューもロクに見ないでサクッと購入し、ホームへダッシュ。なんとか間に合った…これ逃したら1時間待ちになるところだった…
鹿児島中央929-(鹿児島本線 2436M)-川内1018
10時18分、川内駅到着。
さて、鹿児島中央駅で先送りにした問題を解決しなくてはならない。乗り換え時間5分で、次のきっぷを買わなくてはならないのだ。
が、スマホを開くも鹿児島中央駅からの連絡は無し。川内駅の駅員さんに事情を伝えるも、何の連絡も入っていないという。窓口で親身になって対応してくれた若い駅員さんの顔がよみがえる。駅員さん自ら連絡先を要求しておいて、この結果…何だか裏切られた気分で悲しくなった。
…その矢先、目の前にあったポップが目に飛び込んだ。
土日祝のみ発売されるという「わくわく切符」、1日乗り降り自由で大人2,000円。川内~八代の片道普通運賃(2,620円)より圧倒的に安いじゃないか…!
迷わず購入。さっきまで電車の中で運輸規定を調べてた自分がアホらしくなってくる。
もちろん、川内~八代~熊本の連絡乗車券が買えるのか否か正解は知りたいし、連絡してこない鹿児島中央駅の駅員も良くないと思うけど、ここでイライラしても仕方ないので一旦忘れよう…
車内では最後部に被りつき、景色を眺めつつスマホで沿線情報をリサーチ。
阿久根散策と、ウニ丼
肥薩おれんじ鉄道の車内で沿線情報を調べているときに見つけたのが、阿久根市の名産だという「ウニ」。
毎年この時期は「阿久根ウニ丼祭り」を開催していて、市内各店舗でウニ丼を提供しているそうなのだが、今年は1週間前に終了しているよう…
しかし、一部店舗ではまだ暫くはウニ丼を提供してくれるみたい!
…ということで、ウニ丼目指して肥薩大川駅で途中下車。
川内1023-(肥薩おれんじ鉄道 6128D)-薩摩大川1048
薩摩大川駅から徒歩10分程のところに道の駅があるようなので、そこへ向かってみることにした。
晴天の空の下、長閑な田舎道。遠くから波の音が聞こえて、まるで映画のワンシーンのよう。歩いているだけで心地よい。
途中、きびなご工場の前を通ると、作業の様子をじっと見守る猫を見つけた。きっときびなごが欲しいんだろうな。可愛くって、パシャパシャとシャッターを切った。
海に面した国道3号線に出ると、すぐ先に「道の駅 阿久根」が見えた。うに丼!うに丼!!
新鮮なうには甘くて美味しいなぁー!だけど、かつて北海道・稚内で食ったうにと比べると、北海道の時の方が感動したかも。
次の列車まで時間があるので、道の駅の脇から海岸へ降りて散歩。
阿久根市はボンタンも名産だそうで、道の駅の売店で「文旦かるかん饅頭」なるものを買ってみた。肥薩大川駅で列車を待つ間に一つ食べてみると、さわやかな香りが広がってなんとも美味しい!阿久根市万歳!!
11時53分、薩摩大川駅から出水行に乗車。
ここから先は線路が内陸に入ってしまうので海を臨むことはできず、スマホで次の目的地探し。
水俣市の「湯の児温泉」が、東シナ海の絶景を臨める温泉のようだ。駅からだいぶ距離があるものの、水俣駅でレンタサイクルを借りれることもわかった。
ということで、次は水俣駅で途中下車し、レンタサイクルで湯の児温泉を目指すことに!
薩摩大川1153-(肥薩おれんじ鉄道 6330D)-出水1229/33-(肥薩おれんじ鉄道)-水俣1251
水俣市で、水俣病を学ぶ
12時51分、水俣駅に到着。
レンタサイクルはどこだろう?見当たらないので、地元民とのおしゃべりに夢中な改札の駅員さんに尋ねてみると…
駅員さん「あぁ、ありませんよ?今、故障中だからね!」
ぶっきらぼうな口調で、さも当然のように言ってのける駅員。あなたの会社のWebサイトにレンタサイクルがあるって書いてあるから降りたんですケド…
自分「他にレンタサイクル借りれるところってあります?」
募るイライラを押し殺し尋ねてみると…
駅員「ここから1.5kmぐらい歩くと市のレンタサイクルがあるよ。…あ、今借りれるかは知らないけどね!」
そんなに遠いなら電話で確認くらいしてくれたら嬉しいんけどなぁ…と思いつつ、呆れてしまってそれ以上は何も聞かずに駅を出た。振り返ると、駅員はさっきの地元民とおしゃべりの続き。このユルさが田舎の良さという見方もできるが、客は大切にして欲しい。
市役所に確認の電話をしてみるが土曜日ということもあって繋がらず、ひとまず1.5km離れた「エコパーク水俣」まで歩くことにした。
インフォメーションセンターの方にレンタサイクルについて尋ねると、チャイルドシート付のものなら1台あると言う。…が、そんなことよりも、自転車で湯の児温泉に行くのは峠を越えなければならず遠すぎると言われてしまった。
確かに、気付けばここに来るまでにだいぶ時間を使ってしまい、次に乗る列車まで2時間を切っている。湯の児温泉は諦めよう。。。
代わりに見どころがあるか尋ねると、バラ園をお勧めされた。う~ん…今そこ通ってきたばかり…
2時間をどう過ごすか途方に暮れて近くの看板を見上げると、近くに「水俣病資料館」なるものがあるという。市民の方には申し訳ないが「水俣」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、学校で習った「水俣病」だ。
折角の機会なので理解を深めようと、水俣病資料館へと向かった。
一言で感想を言うと、とても充実した見学だった。
工場によって町の経済が潤っていた現実、病気の原因がわからずに対応が遅れてしまったこと、一方で原因がわかっても直ぐに停められない立場の人、そして差別…この公害の背景がよくわかった。自分が漁師だったら、あるいは工場職員だったら、どんな対応ができるだろうか…と考えさせられた。
館内では患者の方の映像が流れていたが、観ていたら立っているのが辛く、少し気分が悪くなってしまった。そのくらいショックが大きく、公害の恐ろしさがよくわかるものだった。
そして、見学を終えて気づいたのが、さっきから歩き回ってるこの広い公園敷地「エコパーク水俣」が、汚染された港湾を埋め立てた場所であったこと。すぐ傍で稼働している工場がかつて水俣病を引き起こした工場であり、関連会社となって今も稼働していること。
気付いたら列車の発車まで残り30分、駅までは2.4km。もう少しじっくり見たい気持ちを抑え、資料館を後にした。
駅までの帰り道、Google地図が示す最短ルートで細い道を歩いていると、目の前に見覚えのある水門が現れた。
まさに、さっき資料館で学んだ「百間排水口」そのものだった。かつて、この排水口から大量(70~150トン)の水銀が海に流れ出ていた、水俣病の原点といえる場所。
ふと、資料館に展示されていた当時の方の証言を思い出した。この排水口から、原色の座布団大の塊がボトボト流れ出ていたそうだ。想像すると恐ろしいが、一方で、今これだけ澄んだ水が流れ出ているのは素晴らしい事なのだろう。
偶然ではあったが、非常に良いものを見ることができた。
旅の最後に、熊本ラーメン
水俣15時20分発、快速スーパーおれんじ4号に乗車。これで、JR鹿児島本線に直通し熊本まで行くことができる。
途中、線路は再び海沿いを走り、岸壁ギリギリまで接近する。夢中になってシャッターを切った。
水俣1520-(肥薩おれんじ鉄道・鹿児島本線 8206D)-熊本1640
帰りの飛行機の時刻を考えると、熊本駅周辺に滞在できるのは僅か40分。旅の最後に熊本ラーメンを食べようと、熊本駅から徒歩15分の有名店「黒亭」へ。
熊本ラーメンの特徴、焦がしニンニクが食欲をそそる!
サクッと食べ終えて駅へ戻り、ここからリムジンバスで阿蘇くまもと空港へ。
熊本駅前1720-(産交リムジンバス)-阿蘇くまもと空港1821
お土産を買って、搭乗口へ向かう。
19時10分、Jetstar GK610便 成田空港行は定刻で出発。
熊本・鹿児島に別れを告げて、成田空港へと戻ったのでした。
交通費まとめ
自宅から成田空港までの交通費を除いて、3日間で約14,000円。ジェットスターのセールは使えるなぁ!ありがたい、またぜひチャレンジしよう。
ジェットスター | 成田空港~阿蘇くまもと空港 | ¥1,682 |
空港ライナー | 阿蘇くまもと空港~肥後大津 | ¥0 |
JR | 肥後大津~新水前寺 | ¥370 |
熊本市電 | 新水前寺駅前~熊本城・市役所前 | ¥170 |
熊本市電 | 熊本駅前~花畑町 | ¥170 |
熊本市電 | 花畑町~熊本駅前 | ¥170 |
JR | 熊本~(隼人)~(鹿)川内 | ¥4,750 |
JR特急券 | いさぶろう1号(熊本~人吉) | ¥1,450 |
肥薩おれんじ鉄道 | わくわく切符(全線1日乗り放題) | ¥2,000 |
JR | 八代~熊本 | ¥740 |
産交バス | 熊本駅前~阿蘇くまもと空港 | ¥800 |
ジェットスター | 阿蘇くまもと空港~成田空港 | ¥1,682 |
合計 | ¥13,984 |
802円航空券で熊本・鹿児島の旅 ~2日目~
2017年5月、Jetstarのセールで入手した802円航空券を使い、2泊3日で熊本・鹿児島を旅してきました。
1日目は熊本市内を散策し、今日は2日目。肥薩線で鹿児島を目指します。
起床~熊本駅へ
朝6時半起床。
さっと風呂に入り、昨晩の宿「ジーアールホテル銀座通」を出発。
市電を待っていると、なんだかすごい車両が来た!まるで“ななつ星”みたい。
後から調べてみると、熊本市電開業90周年記念事業の一環で製造された“COCORO”なる車両らしい。デザイナーは案の定、水戸岡さんだ。
通勤客が多いので車内は撮影しなかったが、車内も昨日乗った普通の車両と比べるとかなりオシャレだった。
花畑町751-(熊本市電A系統 44レ)-熊本駅前806
熊本駅に到着後、みどりの窓口で特急「いさぶろう1号」の指定席特急券を購入。
昨晩、宿で旅の計画を練った結果、今日は肥薩線に乗って鹿児島へ、明日は肥薩おれんじ鉄道に乗って熊本へ戻ることにした。
朝ごはんは駅構内の喫茶店「弘乳舎」さんで。これで200円は安いなぁ!
だけど思ったより時間が掛かってしまい、急いで食べ終わったのは列車発車4分前!
この旅、ところどころで妙にバタバタする…なんとかなっているから良いけれど。
特急「いさぶろう」で初夏の球磨川を行く
ホームへ上がると特急「いさぶろう1号」が入線済み。
平日ということもあって乗客はまばら。ボックス席を独り占めすることができた!
熊本831-(鹿児島本線・肥薩線 1091D)-人吉1001
定刻に発車すると、八代駅までまずは鹿児島本線を下る。
途中、熊本総合車両所でフリーゲージトレインを発見!生で見るのはこれが初めて。最近、この手の車両に疎くなってしまった…
八代駅を越えると球磨川沿いを走る肥薩線へ入る。
車窓は一気に変わり、窓を開けると、涼しく心地よい風が吹き込んできた。
初夏の爽やかな陽気、そして雲一つない青空!そして、横を流れる美しい川。
こういう車窓が自分は一番好きだ。数年前に青春18きっぷで乗車した高山本線もこんな感じの風景だった。
この日に旅を設定したことも、会社をお休みさせてもらえたことも、本当に良かった。
10時01分、人吉駅着。
時間もあるのでここで途中下車して、次の「いさぶろう3号」まで約3時間、街歩きをすることに。
人吉を散策
ネットで人吉の見どころを調べてみたところ「新温泉」なる古き良き銭湯があるらしいのだが、営業開始を待っていると次の列車に間に合わない。そして、その他の見どころはあまり見つからない…。
そんなときは観光案内所を訪ねるのが一番だ。早速オススメのスポットを聞いてみると、ほかにも共同浴場がいくつかあるとのこと。また、そのほかの見どころも丁寧に説明していただけたので、さっそく出発!
途中コンビニでタオルを調達しつつ、やってきたのがここ「人吉温泉 元湯」。入浴料は200円と激安!
番台さんにお金を払うと「石鹸はナカですけど、大丈夫ですか?」と聞かれた。
(中にあるなら別に良いけど…というか、石鹸無いって聞いてたんだけどなぁ…)
と若干混乱したところで、はっと気づいた。
「ナカ」って「無か」ということか!あぁ…ここは九州だ!
ちょうど前のお客さんが帰っていったところで、男湯は貸し切り状態に。写真撮影は快くOKしてくださった。
熱くもなくぬるくもない、ちょうど良いお湯で、気が付けば1時間ほど経過していた。
牛乳を飲み、番台さんと他愛ない話をして、温泉を後にした。
まだまだ時間が余っているので、観光案内所で教えてもらった見どころをいくつか巡ってみた。
共同浴場から徒歩5分ぐらいのところにある人吉城跡公園へ。
その後、駅に戻る途中に青井阿蘇神社へ。国宝に指定されているそう。
あまり神社には興味がないので、さくっと通り抜けておしまい(笑)
日本三大車窓 肥薩線“矢岳越え”
人吉散策を終えて駅に戻ると、「いさぶろう」と「やませみ・かわせみ」が並んでいた。
「やませみ・かわせみ」はまたの機会に乗ることとして、引き続き「いさぶろう3号」に乗車。
ここから先は普通列車扱いのため、指定席券のみ購入。今度もまたボックス席独占!
ちょっと遅いお昼ご飯に、駅前のお弁当屋さんで買っておいた「栗めし」をいただきながら、いざ出発!
人吉1322-(肥薩線 1293D)-吉松1448
列車はエンジン全開で坂道を駆け上がり、大畑駅へ。
観光列車ということもあって、ところどころ、車内放送で車窓や駅のガイドが入るのがありがたい。各駅の停車時間も長め。
峠を越えるとあとは下るのみ。
14時48分、終点の吉松駅に到着。
吉松駅
ここで次の普通列車まで約1時間の空き時間。しかし…
駅前の観光地案内看板を観ると、日本疏水100選の一つ「筒羽野の疏水」が近い。この辺りは湧水町という地名らしく、綺麗な水が豊かなのだろう。が、徒歩で片道約40分ほどかかるため、断念…
駅前の日陰でノートPCを開き、今夜の宿と鹿児島の美味しいご飯をリサーチして時間を潰した。
吉松1543-(肥薩線 4233D)-隼人1635/1701-(日豊本線 6955M)-鹿児島中央1741
吉松から隼人へ向かい、ここで日豊本線に乗り換え。まもなく進行方向左手に桜島が見えてきた。鹿児島感が一気に高まる!今日は本当に良い景色ばかり見ているなぁ。
列車に揺られている間、駅で貰った冊子を眺めていると、鹿児島市内に桜島を眺めながら入れる温泉があるという。
この日の鹿児島市の日没は19時10分。到着後1時間半もあるので、明るいうちに行けそうだ!
鹿児島市内
鹿児島中央駅に着いて東口へ。なんだかすごい賑やか。
調べた情報によると17時50分に温泉に向かうシャトルバスがあるはずだけど…見つからない。
慌ててスマホで乗り場を調べると、今いる場所とは逆の西口と判明。発車まで残り2分、全力で走る!(この旅で3回目)
鹿児島中央駅(西口)1750-(城山観光ホテル巡回バス)-城山観光ホテル1825
約35分で温泉のある「城山観光ホテル」に到着。
温泉に入る前に、すぐ傍にある「城山公園展望台」を訪れてみることに。
歩くこと5分で展望台に到着。
少し薄い西日に染まる、雄大な桜島を眺めることができた。
さて、お次は目的の温泉!
城山観光ホテル「さつま乃湯」に日帰り入浴。JR券を提示で入浴料半額(1,150円)となった!
温泉は撮影することができなかったが、“かなり”気に入った!
露天風呂からはさっきの展望台同様に桜島を望むことができる。徐々に薄暗くなる空と淡くなる島の姿は、ずっと見ていられる光景だった。
そして泉質!肌がぬるぬるとして気持ちよい!
あまりの気持ち良さに、気づいたら1時間近く入浴していた…
次来る機会があったら、城山観光ホテルに宿泊したいと思うほどに気に入った温泉だった。
大満足でシャトルバスに乗り、鹿児島中央駅へ戻る。
城山観光ホテル1955-(城山観光ホテル巡回バス)-鹿児島中央駅(西口)2020
夕飯は鹿児島名物の黒豚のとんかつを食べようと、鹿児島中央駅から徒歩約10分の「黒かつ亭」を訪れた。
人気No.1だという「上ロースかつ定食」を注文。これまた旨い!!
肉が甘くって、ソースはほぼ掛けずに食べてしまった。
大満足でお店を後にし、本日の宿「アパホテル<鹿児島中央駅前>」へ。
一人旅には丁度良い安定のクオリティ・安定の価格でこちらも満足。
朝から晩まで充実した一日だった。
明日は最終日、肥薩おれんじ鉄道に乗って熊本へ戻ります。
802円航空券で熊本・鹿児島の旅 ~1日目~
2017年5月、Jetstarのセールで入手した802円航空券を使い、2泊3日で熊本・鹿児島を旅してきました。
Jetstarセールで802円航空券をゲット!
2017年2月4日(土)。
この日は朝10時から、乃木坂46のライブチケット一般販売の争奪戦に参加し、無事、購入成功!
ルンルン気分でネットサーフィンをしていると目に飛び込んできたのが、Jetstarの「ラーメン価格に挑戦セール」だった。九州や四国の地名の横に並ぶ“¥802”の文字。安すぎる…。
販売開始は本日18時。安いので遊び半分で参戦してみることに。午前中に引き続き勝てると良いな!
行き先は、2年半前に九州旅行した時にほぼ通過するだけで終わってしまった熊本。日時は、今のところ予定の入ってない木~土曜日の2泊3日とした。
18時00分、セール販売開始。
席数は、行き先ごとに往路・復路それぞれ50席のみ。
狭き門だと思っていたが、計画通りに日時・便をサクサクと選ぶと、あっさりと購入完了してしまった。あまりにもスムーズで、本当に購入できたのか実感が沸かなかった。
成田空港にて、大慌ての搭乗
2017年5月18日(木)。
航空券を購入してから3箇月以上が経ち、ようやくこの日を迎えた。
午前中に急な仕事をこなして、いざ出発!が、のんびりして予定の列車に乗れず、成田空港第2ターミナル(空港第2ビル駅)に着いたのは12時40分、搭乗便の出発時刻35分前。
チェックインは出発時刻30分前で締切だが、電車の中でウェブチェックインを済ませておいたのでひとまずセーフ。
次の関門は出発15分前の搭乗締切だ。あと20分間で約1km離れた第3ターミナルへ向い、保安検査を通過し、搭乗ゲートへ辿り着かなければならない。
走った…第2ターミナルから第3ターミナルまで、あの陸上トラックのような通路をリュックを背負って全力で走った。ツラかった…。
保安検査場についたのは12時50分(搭乗締切10分前)。しかしここからがまた長い…検査員は新人だろうか、とにかく手際が悪い。イライラしながら検査場を通過し、再び走る!
ようやく遠くに搭乗ゲートが見えたのは12時59分、搭乗締切1分前!
搭乗が遅れているのか、幸いにもゲートにはまだ多くの客が並んでいた。自販機でポカリを買って喉を潤してから、列に並んだ。
13時15分、Jetstar GK613便 熊本行は定刻で出発。
ここまで、本当に慌てていたので写真はありません。保安検査場の所要時間が読めないので、あまりギリギリに行くべきではないですね。
熊本市内を散策
15時26分、802円の格安フライトを終えて「阿蘇くまもと空港」に着陸。
16時00分発、無料の“空港ライナー”に乗って、JR豊肥本線 肥後大津駅(阿蘇くまもと空港駅)へと向かう。
16時17分、肥後大津駅(阿蘇くまもと空港駅)に到着。
JR豊肥本線は2016年の熊本地震の影響で、肥後大津より東は不通になっていた。
下校途中の学生で賑わうJR豊肥本線に揺られ、新水前寺駅で下車。市電に乗り換え、熊本城を目指す。
肥後大津1620-(JR豊肥本線 1486M)-新水前寺1645/新水前寺駅前1649-(熊本市電A系統 300レ)-熊本城・市役所前1702
熊本城を訪れるのは約2年半ぶり。前回訪れたのは、まだ熊本地震が起きる前だった。
地震で大きな被害を受けたことはニュースで見ていたけれど、いざ目の当たりにすると被害の大きさに愕然とする。
二の丸広場の一角には、崩れた石垣の石が並べられていた。
これ、全部ナンバリングをしてから組み直すのだそう。気の遠くなるような作業だ。
いつかまだ立派な姿を見れることを願い、熊本城を後にした。
日没まではまだ時間があるので、熊本駅方面へ歩いてみることに。
繁華街は賑やかだけど、少し歩くと地震で傾いた建物にたくさん出くわした。見るからに危険だけど、簡単には潰せないのかな。
30分ほど歩き、熊本駅に到着。線路を越えさらに20分ほど歩き、田崎市場の中にある「肉食堂 よかよか」で赤うし丼をいただく。
山葵を少しつけて食べると美味しい!油っこさがなくてお刺身みたいだった。
だけど夕飯にはちょっと足りないな。宿に向かう途中でもう一つ気になっていた「太平燕(タイピーエン)」を食すことに。
熊本駅前1925-(熊本市電A系統 397レ)-花畑町1937
太平燕というのは、中国福建省の郷土料理がルーツだそう。日本に伝わった時にアレンジされたものが、熊本中部で定着したらしい。
これは美味しかった!麺は春雨なので丼ぶり食べたばかりのお腹にも軽く入る(笑)
鶏ガラベースのスープが、すごく自分好みの味。家に持っていって野菜炒めに使ったら絶対旨いだろうな!
ついでに、無料サービスの烏龍茶もこれまた美味い。普段ペットボトルで飲む烏龍茶と比べて上品な味だった。
今回訪れた「紅蘭亭」さんは中華料理の有名なお店のようなので、次回来た時には他のメニューも食べてみたい。
大満足で今日の宿「ジーアールホテル銀座通」にチェックイン。
自分の感覚からすると、部屋の割にはずいぶん強気な価格に感じた。
繁華街の真ん中だし、金曜日だし、まぁ仕方ないか…
明日以降の計画を決めていなかったので、ノートPCとにらめっこして就寝。
翌日へつづく。
快速「伊東初日の出号」から初日の出を拝む
あけましておめでとうございます。
本年も、レイルサイドワークスをよろしくお願いいたします。m(_ _)m
私の年末年始は、旧友たちと飲みながら年を越して、近所の海岸へ初日の出を見に行くのが恒例行事。
今年は少し違うところから初日の出を拝んでみようと、彼らを連れて臨時快速「伊東初日の出号」に乗ってきました。
この列車に乗るべく、大晦日のうちに旧友たちを東京に呼んで年越し。年越しの瞬間は東京スカイツリーの特別ライティングを眺めていました。
少し仮眠を取ってから新宿駅へ向かうと、私達が乗ろうとしている列車の案内が出ていました。「快速」表記のみで列車名が出ていないのが少し残念。
7番線へ向かうと、ホーム床面に特別な乗車位置案内を発見。しかし、その隣では駅員さんがアタフタ…1号車がどちら側なのか把握できていないようで、案内を貼ったり剥がしたりしているうちに列車が到着してしまいました。一部貼られていた乗車位置案内も、号車番号が真逆になっていました…。
車両は485系TG01編成「宴」、お座敷車両です。新宿駅池袋方が1号車、渋谷方が6号車でした。この列車は途中の品川駅で進行方向が逆転するため、新宿~品川間は6号車が、品川~伊東間は1号車が先頭になります。
朝5時00分、臨時快速「伊東初日の出号」は新宿駅を定刻で発車。私達の指定席は、元旦にふさわしい1号車1番!早速、持ちこんだ酒類を広げて乾杯です。お座敷は6人1卓で、同じ卓には私達のほかにも2人の乗客がいらっしゃいましたが、いずれも1人で乗車していて「宴」という感じではありませんでした…。可能であれば6人1組で乗車した方が、1卓を独占して心置きなく楽しめそうですね。列車は途中の根府川駅で約45分間運転停車し、ここで車内から初日の出を拝みます。ホームより手前に停めてくれるため、窓からは相模湾を見渡すことができます。
6時50分過ぎ、日の出の時刻を迎えると水平線が一気に明るくなりましたが、太陽はまだ雲の中。7時00分、ようやく雲から太陽が抜け、車内が橙色に染まります。本当に美しいひと時でした。
この後、列車は熱海駅から伊東線に入り7時58分に終点の伊東駅に到着しました。少し残念だったのは、運転席後ろのカーテンが終点まで全て閉められていたこと。せっかくの1号車1番だったので、前面展望も楽しみの一つだったのですが…。
伊東では、道の駅 伊東マリンタウンの温泉でウトウトしながら時間を過ごし、同じ施設内で昼食に美味しい海鮮丼を食べて、早めに伊東を後にしました。
たまにはこんな正月も、良いものです。
追記(2017/3/19):
本記事の内容についてご指摘をいただきましたので、確認の上一部写真を差し替えました。
私の認識誤りにより、誤解を招きかねない内容となっていたことをお詫びいたします。
ご指摘いただきましたS様、ありがとうございました。